MUSIUM、フェスを語る。「フェスってこの先どうなる?」〜特殊型編〜

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2016年も、様々な音楽や想いが交差した音楽フェス。
「夏フェス」という言葉が、音楽コアファン以外にも浸透していくのと同時に、夏の「4大フェス」以外にも、春フェス、冬フェスに該当されるフェスや、アーティスト主催の個性が強いフェス、地方フェスなど多種多様な音楽フェスが、今年も音楽シーンを彩りました。
最終回は、「自然型」「都市型」のどちらとの少し違う、個性の強いフェスを「特殊型」として取り上げます。

 

「MUSIUM、フェスを語る。『フェスってこの先どうなる?』〜自然型編〜」

「MUSIUM、フェスを語る。『フェスってこの先どうなる?』〜都市型編〜」

 

 

特殊なフェスに行く理由

荒池「フェス特殊班ということで、まずは、皆さんがそれぞれ行ったフェスと、行った理由を簡単に教えてください」

 

小澤「自分は6月に開催されたSATANIC CARNIVAL(以下、サタニック)とDEAD POP FESTiVAL (以下、DPF)2日目に行ってきました。サタニックはKen YokoyamaがやっているPIZZA OF DEATH RECORDSというレコード会社主催のフェスで、DPFはSiMが主催のフェスです。どちらもアーティスト側から発信されたフェスです。僕はラウド、パンク、メロコアが好きで、同じ音楽が好きな人たちが集うフェスは非常に楽しいです。ただ、何より出演者のシーンを盛り上げたい、自分たちのいる場所をもっと大きくしていきたいという想いが溢れているフェスなので、参加して応援したい気持ちが強いですね」

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荒池「両フェスとも出演者が一部被っているけど、コンセプトなど違いはあるんですか?」

 

小澤「確かに、ラウド、パンクに詳しくない人からしたら、どちらも出るアーティストが10-FEETCrossfaithSiMWANIMA……と被っていて、同じようなイベントなのかなと感じると思います。もちろん、どちらも自分が好きなアーティストが集まっているというのは同じなんですけど、サタニックはそのシーンを盛り上げよう、というスタンスです。一方DPFは『壁を壊す』というコンセプトでやっているので、ゴールデンボンバーなどのジャンルが違うアーティストも出ています。パンクという内向的なジャンルにおいて、積極的に外に向いているというところが面白いです。特に、OAを一般応募で選んだり、レゲエのアーティストや、かなりアングラなバンド等、SiM主催ならではのラインナップになっています」

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小澤「荒池さんはどのフェスに行きましたか?」

荒池「僕が行ったのは長野県松本市で行われたりんご音楽祭(以下、りんご)、くるりの主催している京都音楽博覧会(以下、京都音博)、あとはお台場で行われているTOKYO IDOL FESTIVAL(以下、TIF)に行きました。理由としては、ROCK IN JAPAN FESTIVAL(以下、ロッキン)、SUMMER SONIC(以下、サマソニ)などの大型のフェスに今まで行っていた中で、単純に他のフェスにも行ってみたいなと思ったからです。ロッキンは学生の頃から5年連続くらいで行って、そこに出ているアーティストは一通り観たなと思って。それに対して京都音博は今まで観たことの無いアーティストをブッキングしているなと思ったし、りんごに出ているアーティストも、今まで音源では聴いていたけどライヴを観たことが無い人が多かった。最近ヒップホップを聴くようになってきたタイミングで、そんなアーティストがたくさんラインナップされていて。TIFはアイドル好きとして定点観測的に行っているけど、そこでも今まで観たことのないアイドルをなるべく見ようと思って行っています。そういう点ではTIFは、アイドル1組ごとに15分くらいのステージで、いろんなアイドルを観られるので、新しいアイドルとの出会いがあります」

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小澤「畠山君は今年フェスにほとんど行けなかったということなのですが、行きたいと思ったフェスはありましたか?」

 

畠山「京都大作戦(以下、大作戦)です。去年は行ったのですが、10-FEETが愛するバンドを観ることができ、新たなアーティスト達との出会いがありました。自分が愛する10-FEETが愛するアーティストを観れるということは、観たアーティストを知らなかったとしても、そのアーティストを好きになるのはあたりまえでした」

荒池「出演アーティスト同士のつながりという点で言うと、京都音博は、毎年有名なアーティストと、知名度はそこまで高くないけど岸田さんが良いと思った海外アーティストを組み合わせたラインナップになっています。くるりファンだけでなく、有名アーティスト目当てで来たお客さんにも新しい音楽に出会ってもらおう、という思いからそうなっているんだと思います。今年だとTétéというセネガル生まれのフランス人シンガーソングライターがいて、それまで全然知らなかったけど、意外とJ-POP的な聴きやすさがあって、いいなと思った。お客さんも『岸田さんが呼んだアーティストだから受け入れよう』という空気感があって、アーティストにとっても居心地のよいステージになっていました。Mr.Children(以下、ミスチル)も普段のステージからすると小さいステージだけど、岸田さんに呼んでもらえたことが嬉しいというMCがあった。アーティスト同士の繋がり、というのは感じられます」

 

大型フェスとはこう違う

 

荒池「すでに話しているところもあるけど、次はサマソニなどの都市型フェスやフジロックなどのキャンプ型フェスと違う部分、同じ部分について話して行きましょう。環境という部分だとサタニックは幕張、DPFはBAYCAMP(以下、ベイキャン)と同じ川崎でやっていて場所的には都市型だけど、都市型と何か違う部分はありましたか?」

 

小澤「DPFには簡易スタジオみたいな、ギターやベースがアンプ、スピーカーに繋がっている状態で置いてあって。楽器に全く触れたことの無い人でも自由に触れるブースになっていました。『楽器を演奏する側も楽しいんだぜ』っていう気持ちの表れですよね。バンドという文化をさらに盛り上げていきたいっていう想いが具現化されてるんです。あとそのブースに、DPFに呼ばれていないアーティストが来る、というのもあって。他にも『俺達もいつか出演したい』という人たちがそこで演奏を始めたり。呼ばれていないアーティストもライブをするっていうカオスさがSiMらしい」

 

荒池「ミニライヴが始まるという事ですね。りんごは松本駅からシャトルバスで15分くらいの山の上の公園でやっていて。キャンプしている人もいるけど、松本市内のホテルに泊まっている人が多かったです。フジロックみたいな過酷さはあまりない。程よい自然の感じ、というのはありました」

小澤「地域感も出ているんですか?」

荒池「ドリンクバーでりんごを売っていて、ライヴを観ながらりんごを食べているというのは面白い光景でした。前夜祭、中夜祭、後夜祭は松本市のライヴハウスでやっていて、チケット持っている人はディスカウントというのもありました。地方のフェスはそのフェスをきっかけに初めてその地に来るお客さんも多いので、そんな人たちにフェス会場だけじゃなく、その街自体も歩いてほしいという気持ちから、会場周辺のイベントまで充実しているんだと思います。一番の特徴は出演者がその辺をうろうろしている所です。裏口とかなくて、アーティストがギターをしょって客と同じ導線を歩いている、というのは面白かった。水曜日のカンパネラのコムアイが歩いていて、お客さんにサインをしていた、という光景を見たりしました」

畠山「普通いても、コソコソとしてますよね、なんでそんなことができるのでしょうか」

荒池「まあお客さんがものすごくたくさんいるわけではない、というのはあると思います。小さいライヴハウスに出てるバンドで、普段も物販に出てくるような人たちだから、できるのではないでしょうか。確かに、ミスチルの桜井さんが歩いてたら大変になるだろうけど。いい感じで気が抜けているんですよね」

 

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コアな文化が浸透しているのが特殊フェス

 

荒池「ちなみに、DPFなどの客層はどうですか?服装とか」

 

小澤「やっぱりディッキーズが多いですね。パンク発祥のディッキーズをみんな履いてて。パンク文化は受け継がれてるなあと。逆に、真夏のフェスなのにハードコア系というか、結構ライヴハウスのスタイルの人も多いです。ロンティーに黒スキニーみたいに……。もともと、SiMはハードコア要素が強いし、出演者はメタルコアのバンドも多い。特に服装だけでなくて髪型とか含めてロックファッションが根付いてるのってハードコア系の音楽なんですよ。野外フェスの中ではかなりライヴハウス感が強いですね。野外のでっかい箱みたいな。りんご音楽祭はどんな服装の人が多いんですか?」

 

荒池「りんご音楽祭は帽子はヒッピー文化の影響を受けた人が多いと思います。ベースボールキャップみたいな人もいるし、バケット帽みたいな人もいます。それでパーカーを着たりとか、リュックサック背負ってみたいな人も、あとB系な人もいるし。おっきなピアス開けてたりって人もいるし。SuchmosのYONCEみたいな人もいるし、ワックスでガチっと固めている人もいるし。様々な年代のファッションに囲まれて、ここは何年代なんだという気持ちになります(笑)。まあおしゃれな人は多い。松本なのにいわゆる下北的な空間がひろがっていました。地方だとなかなか普段そういう格好って土地とマッチしていないところもあるかもしれないけど、だからこそフェスという場があることで、そういうカルチャーを思う存分楽しめる場としても機能しているのかなと思いました。そもそもヒッピー文化はネイチャーな空間との相性も良いですし。フジロック的なモンベルとかのアウトドア系のがっちりって人もいた気がします。あとキャンプとかしている人もいるから、椅子とか持って後ろで観ている人とかもいました。ステージが丘みたいになってて、客席が小高いから、後ろで座ってても観れるんですよ。りんご音楽祭は二つステージがあって、もうひとつのステージも ロッキンのLAKEステージみたいに、後ろからでも観れます。そういうところで、サングラスかけてずっと座ってお酒呑んでみたいな人もいますね。脱力すような音楽が多いからかも。その一方、TIFは全身推してるアイドルのグッズに身を固める人が多いですね」

小澤「TIFは野外ステージなんですか?」

荒池「屋内も両方あるけど、一番盛り上がるのがダイバーシティのガンダムの前にステージです。TIFはお台場エリアの中で複数のステージがあって、TIFのお客さん以外でもフリーで観れるステージもいくつかあります。そこでアイドルの激しい音楽が流れると、ガンダムを中心にしてみんな周りを走る。ここ最近の名物みたいにもなってます。中にはガンダムに向かってケチャを打ってる人とかも。時期的にお台場はフジテレレビのイベントもやってるから家族連れもいるし、TIFで移動しているオタクもいるし、EXILE居酒屋のギャルもいるし、お台場周辺がカオスな状況になります」

小澤「色んな人種が揃うんですね」

荒池「フリーステージもあるから、家族連れの子供たちが遠目から観てたりみたいなのもあるから。あと外国人とかの観光客もたくさんいるんです」

小澤「TIFの会場はお台場周辺なんですか?」

荒池「そうです。なかにはフジテレビのスタジオに入れるのもあるし、フジテレビの屋上ステージもありますよ。夕方とかは景色がすごくいいんだけど、そこ屋上だからジャンプ中止なっちゃったり。あとZEPP二つと、さっきのガンダム周りと、いつも『とくダネ!』で天気予報士の天達さんがいるフジテレビの入り口も」

 

小澤「かなり多くて、範囲も広いですね。でも無料なステージがあるフェスはあまりないですよね」

 

畠山「そもそもTIFって他のロックフェスとかとの違いや共通点ってあると思いますか?」

 

荒池「基本的には同じ、というかフェスが盛り上がった時期が少し後だからか、ロックフェスが歩んできた流れの一歩後ろを歩んでいるという感じがします。最近のロッキンはアーティストが意識しているほど、「そのフェスで勝ち上がっていく、フェスで勝つ」みたいなことに関心を持っている観客が少なくなっている気がします。ライトな層が多いので。それに比べるとTIFだと、SNSを観ていると『TIFで○○が爪痕を残した』とか『今年は1ステージしかもらえなかった、ついにメインステージに立てる』みたいなフェスと出演者の立ち位置にアイドルファン側も意識的だと思います。ただ、今年は今までTIFに出ていなかった、もしくはTIFの流れとは関係ないところで人気を得てきた48グループや欅坂46のステージが話題を持っていったことからわかるように、TIFのアイドルがシーンを勝ち上がっていくためのステージとしてのコンテクスト(文脈)は薄まってきていると感じました。今後はアイドルファンが観たいアイドルをさっとみて帰るようなライトなフェスに変わっていくのかもしれない。TIFはアイドルが名前売りに来ているフェスだから、そういうふらっと観れるのが大事だと思うんです」

 

特殊フェスの醍醐味とは

荒池「こういうタイプのフェスといえば、アーティスト同士のつながりを大切にする場面が多いよね。タイムテーブル見て、このアーティストとこのアーティストが前後になってるとか。ここであのコラボした曲やってくれるんじゃないかと思ったり」

 

小澤「飛び入り参加とか。DPFの最後のSiMのステージの時に、coldrainCrossfaithが出てきたり。あと、どのフェスでも見れなかったCrossfaithSiMが共作した曲をDPFでやってくれたのが嬉しかった。それ以外にもステージにただ共演者たちが出てきて走り回って帰る、みたいなのもあるんですけど(笑)。それもそれで楽しかったです」

 

荒池「この人たち普段も仲良いんだな、って思えますね(笑)。京都音博のコラボだと、岸田さんの好きなミスチルのアルバム『深海』の“シーラカンス”という曲を桜井さんとくるりの2人でやって。ミスチルの中だとライヴやフェスの定番曲というわけではないけれど、そこで“シーラカンス”をやるというのは京都音博ならではのコラボでした」

小澤「反応はどうだったんですか?」

荒池「ミスチルファンはレア曲を聴けた、っていう喜びもあったし、くるりファンも、ミスチルの中だと『深海』のような音楽的にコアなアルバムが好きなのかな、という感じで喜んでいる人が多かった気がします。ぽかんという感じでは無かったですね。若干マイナーな曲をやってもしらけない、というのもこういうフェスの特徴かもしれないです。大型フェスだと自分の好きなバンドがマイナーな曲をやって、詳しくないお客さんがぽかんとしているのを見て悲しい気持ちになったりするけど(笑)、何やっても盛り上がるという安心感はあります。
あと、組み合わせとラインナップしだいで、色々なコラボが生まれるのを観れるのも楽しいじゃないですか。それこそ、tofubeats藤井隆が続いてると、“ディスコの神様”やってくれたり。あと最高のコラボだったのは、今年のりんごでPUNPEE加山雄三の“お嫁においで”のremixをやっていたら、加山雄三のバンドが出てきてコラボをやってくれたり。あとはそういう意思とか軸があるフェスは有名な曲だけではない感じも大事ですね。攻めたセトリをやってくれたりとか、大事な曲をやってくれる、とかあると嬉しい」

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小澤「でかいフェスのセトリって盛り上がりが一番みたいな部分があるけど、そういうフェスには知っている人が多いから、ワンマンほど攻めてはないんですが、「ここでこれやってくれるんだ」みたいなのありますね」

荒池「そういう系列の話だと、DPFに来る人は出演するどのバンドも好きそうだなっていうのがあるけど、りんご音博に来ている人は、例えばNegiccoの帽子かぶっている人がヒップポップのアーテイストの最前で盛り上がったりしてて、そことそこ繋がるんだみたいな発見がありました。「これとこれが好きなのは俺だけじゃなかったんだ」っていう喜びがあるかも。だから見るからにこのバンド好きそうな人だけじゃなくて、意外なジャンルの繋がりがあるんだなと感じるのがりんごならでは。夜明けのMOROHAのステージでめっちゃでかいピアス付けてる人が号泣したりしてて。勝手に「この人、めっちゃいい人なのかな」とか思ったり。あとはNegiccoのステージが終わった後に、Negiccoを聴いたことなさそうな人が良い曲多いんだねぇっていうのが聞こえたり。新しい音楽を受け入れようとする土壌があると感じました」

小澤「YouTubeのあなたへのおすすめ動画みたいな意味合いで、新しい音楽を知ることができますよね」

 

改めて、新たな音楽との出会いの場としてのフェス

荒池「ロッキンとかでも、初めて聞いて意外とよかったっていうのがあるだろうけど、軸のあるフェスのほうが頻度と精度が高いですよね。もちろん出演者の音楽的ジャンルに偏りを持たせている、というのもあるけれど、そのフェスがターゲットとしている人が具体的だからかもしれない。りんごが結構自分に合っていたから、来年も行きたいなとも思ったんだけど。それはりんごのいろんなものを吸収して新しいものを生み出そうとする、広い意味でのヒップホップ文化、サンプリング文化に共感をしているからだと思ったんです。そんなりんごに出演するアーティストなら、知らないアーティストばかりでも好きな感じのが多いはずだから」

 

小澤「たしかにロッキンに毎年行ってても、まったく知らないバンドと出会ったことがあまりないかも。ライヴで観るのが初めてというぐらいで」

 

畠山「ぼくもそこで引っかかっていることがあるんですよ。フェスはいろいろなアーティストと出会える場ってよくいうけど、大きいフェスは明確な軸がないから、新しい音楽と出会う場としてはあまり機能していないんじゃないかと。それに比べると京都大作戦とかだと親和性の高いアーティストが集まるから、出会いが多いんじゃないかなと思っていました」

荒池「僕もりんごのとき、次に見たいアーティストのステージに移動してる途中で全然予習もしていないアーティストをいいなと思って最後まで見ちゃって。名前も全然知らなくて観る気もなかったアーティストを見ちゃうのはけっこう久しぶりな感じでした」

畠山「それが本当のフェスの出会いですね」

荒池「そうそう、まさにこれ。意外と今まであまりなかったし、こういうのがフェスとして好きになるってことなのかなと。フェスの信頼度が増すというか。でも身内感が出すぎちゃうと、外の人は入りずらくて素人はだめなのかなとか思っちゃう。そこでNegiccoのようなアイドルやバンド界隈の人もいたりで、行きやすくなっているよね。tofubeatsとかけっこう有名な人もいたりで、ラインナップのバランスがすごくいい。そこが自分とりんごの相性が良かったと思う点ですね。小澤君はありますか?それこそパンク・ラウドのフェスはたくさんあるし、ジャンル的に相性がいいだろうし」

小澤「自分がそういうフェスに行くのは、主催者を知っているのはもちろん、もっと内側を知ることができるからというのが大きいです。主催者の顔が見れるフェスがいいですよね。特にパンク・ラウドのフェスだと、シーンを盛り上げたい、アーティストの意志についていきたいっていう思いで、出演側と観る側両方に信頼が生まれているのがいいところですね」

 

荒池「なるほど。りんごの場合はdj sleeperっていう松本で活動してる人が主催していて、ステージで結構主催者への言葉があったりするんですけど、自分はあまりその人を知らないけれど、結果的にその人を信頼していることになってるんですよね。だから来年もりんごはこの感じだろうから行きたい。まだラインナップも決まってないけど、新しい音楽と出会えるんだろうなって行きたいと思えるのは凄い。フェス自体のファンができるのは強いんだと改めて思います。それが京都大作戦だと10-FEET、京都音博だとくるりっていう、アーティストの固定ファンが来るって場や、それ以外でも主催者やラインナップで個性が強くで出ているフェスはさらに盛り上がっていくのかなと。とはいえロッキンとか大きいフェスがあるからこそなんですけどね。自分も大学生の頃にそういうフェスにたくさん行って、一気に色々なアーティストを見た後に、好きなアーティストのワンマンに行くようになったりして、段階を踏んでいく感じだったんですよ。フジロック、サマソニ、ロッキンみたいな大きなフェスがあって、そこから好きなアーティストを見つけて次にワンマンとかに行くっていう流れが良いですよね」

 

小澤「今まで知らなかった新しい音楽と出会えた瞬間って、音楽を聴く楽しさの本質的な部分だと思います。その魅力をより味わえるフェスとして、今回取り上げたフェスは機能しているんじゃないですかね。そう思うと、そもそも『特殊型』と名付けたこれらのフェスこそ、ある意味本質的なフェスなのかもしれませんね」

 

荒池「そうですね。規模や知名度としてはそこまで大きくは無いけれど、音楽好きな私たちとしては、これらのフェスはどんどん応援していきたいですね」

 

畠山「今日の座談会を通じて、来年はりんご音楽祭に行きたいと思いました。そもそもりんごに出るジャンルの音楽が好きだし、りんご独特の身内感というか雰囲気がよさそうだなと。確実に新しい出会いもありそうだし、日常と切り離されて音楽だけを楽しめる場に行きたいなと感じました」

 

 

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