ビバラ勝手にアワード!2016

2016-06-05

VIVA LA ROCKが終わって早1週間。「未だにセトリの順に音楽を聴いている」、「Twitterで #ビバラ を検索してしまう」、「思わず川柳で物事を考えてしまう」など、今もビバラの余韻から抜け出せない人も多いのではないでしょうか?

 

そんなあなたにぜひ読んでほしい、「ビバラ勝手にアワード!2016」。心に残ったステージに「〇〇で賞」というタイトルをつけて、MUSIUM編集部で勝手にアワードを贈ります! あなたが賞を贈りたいアーティストは誰ですか?

 

ビバラ当日、オトミセMUSIUMブースに遊びに来ていただいた方、ビバラ川柳に参加していただいた皆さま、本当にありがとうございました。また音楽について熱く語り合えたら最高です!

 

【VIVA LA ROCK2016関連リンク】

▶︎MUSIUM編集部 2016ビバラ川柳まとめ(5月28日〜29日)

▶︎【イントロック〜早押しクイズ〜】VIVA LA ROCKで開催します!

 

28日 CAVE STAGE (10:10-10:45)
Yogee New Waves

ライヴはエネルギッシュさ10倍増しで賞

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昨年、VIVA LA ROCKGARDEN STAGEに出演した時は、Yogee New Waves(以下、Yogee)のオリジナルメンバーであった松田光弘(Gt)にとって最後のステージ。それから1年経った今年のビバラでは、CAVE STAGEの幕開けを担うこととなった。
昨年のビバラ以降、ギターにはサポートメンバーを入れて活動を行ってきたYogeeだが、今ライヴでもキーボードを加えたりと、以前にも増して楽曲自体を洗練させ進化してきている。
「今日ここにいる人達は大変趣味がいい」という発言や、同時刻に出演中のKANA-BOONやその後のフレデリックに触れ、「僕らも4つ打ちの曲が欲しい。ディスってるわけじゃないよ!(笑) 音楽は海と一緒で寛大だからね」という言葉を裏付けるかのように、音源でしか聴いてこなかった人にとって、ライヴにおいての角舘健悟(VoGt)の出で立ちやエネルギッシュさには驚かされるとともに、信頼に足るものだろう。Yogeeの音楽はひとりで音楽の世界に没頭もできつつ、ライヴではみんなで盛り上がり、横ノリや縦ノリ、様々な音楽の楽しみ方ができる。緊張と緩和をうまく乗りこなし、音楽の探究心をやめないYogeeが、次はさらに大きなステージへと進む姿を期待したい。

山吹 彩野

 

<セットリスト>
01.Like Sixteen Candles
02.Good Bye
03.Climax Night
04.Megumi no Amen
05.Fantasic Show
06.Dreamin’  Boy



28日 STAR STAGE (14:10-14:55)
クリープハイプ

お昼とは思えなかったで賞

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「男女の間で1番エロいのは、寝起きのセックスだと思ってます」ステージに現れた尾崎世界観(VoGt)の最初の一言に、クリープハイプを初めてる観客の戸惑いとファンの待っていましたという歓声で、まだ曲が始まっていないにも関わらず異様な盛り上がりをみせる会場。HE IS MINEの重く這うようなベースラインが流れはじめると、1曲目とは思えないほどの声が響いた。「セックスしよう」の大合唱に「良くできました」の尾崎の返し。クリープハイプのライヴが始まった。
曲が終わるなり、「どうせこの後は他のところに移動するんだろ、この場もセックスのようなもんだから」と唾を吐くかのように言い捨てて始めた“社会の窓では、ギターにガツンと頭を殴られ、矢継ぎ早に言葉で攻められる。息つく間もないかと思えば、次のオレンジの時には、会場中が切なくも温かい色に染まった。
後のMCで尾崎は「暗闇の中だといつもより相手がよく見える」と夜の匂いを漂わせる発言や「人は見かけによらない思った」と自身の近況であったり、取りとめのないことを言っているようだったが、エロ”、“憂、燦々二十九、三十”、“グレーマンのせいにするに見られる弱さや恥ずかしさといった素の部分を、STAR STAGEという大舞台でも変わらず曝け出す力強さが何より印象的だった。
そして最後に、「1番覚えていて欲しいのは、曲だけなんです。バンド名はどうでもいいので、曲だけは覚えて帰ってください」と言い残すと、尾崎の素朴なアコースティックギターの音から始まる傷つけるで幕を閉じた。観客の心に曲がじっくりと根を下ろしていく、フェスらしくないけど何よりも音楽らしいステージだった。

遠藤 揺子

 

<セットリスト>
01.HE IS MINE
02.社会の窓
03.オレンジ
04.エロ
05.憂、燦々
06.二十九、三十
07.グレーマンのせいにする
08.傷つける

 

28日 CAVE STAGE (15:35-16:10)
My Hair is Bad

若さがにじみ出ていたで賞

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「男になりたい」。椎木知仁(Gt&Vo)はライヴ中に執拗に何度も叫んだ。新潟県上越市出身My Hair is Bad(以下、マイヘア)は「男」になるため、音楽というたったひとつの武器だけを持ってベテランも若手も多種多様に出演するVIVA LA ROCKに意気揚々と現れた。
そんな彼らの目にはまったくの恐れがない。同時刻に出演していたシーンを代表するアーティスト達が集って、日本のロックの名曲達を奏でるという夢の企画のもと集結した、亀田誠治率いるこの日限りのロックバンドVIVA LA J-ROCK ANTHEMSに対し、「ライヴに命をかけている俺らがお前らに負けるわけがねえ」と高圧的な態度を見せる姿は血の気の多い若さと「男」らしさを感じた。マイヘアを一躍有名にしたキラーチューン真赤を筆頭に、アフターアワー”“元彼氏として”“フロムナウオンと立て続けに疾走感溢れる楽曲で観客を引き込んだ。メロウなメジャーデビュー曲卒業”“ 戦争を知らない大人達を、椎木知仁は観客の心の奥底に訴えかけるように、瞳の奥を見るような目で睨みつけ、荒い息づかいで言葉一つ一つに過剰なほどの強弱をつけ、じっくりと聴かせた。
演奏を終えた椎木知仁は縛られていた呪縛から解き放たれるようにふわっと観客の上にダイブをした。入場規制になるほど多くの観客、仲間を目の当たりにし、自分達は仲間がいたからVIVA LA ROCKに来ることができた。1人で戦っているのではないことを再確認し、これからもこの仲間達とともに歩んでいきたいという意思が溢れ出た瞬間であったと思う。

畠山 拓也


<セットリスト>
01.真赤
02.アフターアワー
03.元彼氏として
04.フロムナウオン
05.卒業
06.戦争を知らない大人たち
07.クリサンセマム



28日 CAVE STAGE (18:50-19:35)
Suchmos

海じゃないのに波に乗れたで賞

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初日のCAVE STAGEのトリを飾ったのは、VIVA LA ROCK初登場のフロム神奈川の海Suchmos
開演前にして、観客から彼らへの「今日はどんな波に乗せてくれるんだ」という期待と興奮はこの日屈指の熱気となり、すでに「いつでも来い」と臨戦状態。颯爽とステージに登場した彼らとは相対し、観客達は前へ前へとなだれ込む。まるで真夏の太陽の下、波のプールに集まる人のよう。
YMM”Get Lady”、そして最新シングルのSTAY TUNE”とぶれない巧みな演奏で畳み掛け、常にクールな彼らから生まれたとは思えないような熱とエネルギーがフロアを包む。フェスならではの光景かもしれないが、最初から柔い波に乗せる気なんて微塵もない。色気溢れるYONCEVoのファルセットを交えた歌声と目まぐるしくうねるグルーヴィなサウンドは自然と人を動かす波となり、CAVE STAGEが大きく波立つ。
夏直前のこの時期にSuchmosは今年1番の大波を作り出し、いとも簡単に私をリズムで翻弄し左右に揺らした。YONCEは「いつかさいたまスーパーアリーナでワンマンやっから!」と言ったが、それが夢で終わらないことを波の大きさで約束してくれた華麗なステージだった。

小澤 一樹

 

<セットリスト>
01.YMM
02.Get Lady
03.STAY TUNE
04.GAGA
05.Alright
06.BODY
(アンコール)
01.MINT

28日 VIVA! STAGE (19:10-20:00)
Base Ball Bear

変わり続ける君を、変わらず見ていたいで賞

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Base Ball Bearの歴史と変化を感じさせる、甚く感動的なライヴだった。
今年デビュー10周年、結成15周年となる彼らは、3月の湯浅将平(Gt)脱退により大きな転換期を迎えている。本編のセットリストは、デビュー作と最新作、その間にリリースされた代表作で構成され、彼らのヒストリーの証明たるものだった。しかしそのアンサンブルは湯浅在籍時とは異なり、サポートギターとして迎えた田淵ひさ子の歪んだギターサウンドが轟く、荒っぽく攻勢的なものに変化していた。アンコールで披露された “changes”のサビ、<changes さぁ、変わってく さよなら 旧い自分>というフレーズに、彼らの<変わってく>覚悟が感じられ、涙ぐむ観客の姿も。
さらに感涙ものだったのは、彼らが学生時代から憧れ、好きすぎるあまりコンプレックスを抱いていたという、NUMBER GIRL透明少女をカバーした一幕。彼らの隣でギターを弾いていたのは田淵ひさ子だ。NUMBER GIRLのギタリストだった、田淵ひさ子なのだ。この歴史的な光景に観客は大熱狂。あの場所にいた全員にとって、生涯忘れられないステージとなっただろう。
そんな、会場を終始感動の渦に巻き込んだライヴの中でも印象的だったのは、ずっしりとした8ビートと浮遊感たっぷりの轟音が会場を心地よく包んだ“short hair”。この曲にも、変化について歌う一節がある。<変わり続ける君を、変わらず見ていたいよ>。まさにこの歌詞通り、以前とは変化したBase Ball Bearの、今後も変わり続ける姿を変わらず見ていたい、そんな思いが込み上げた。

古川 紗帆

 

<セットリスト>
01.不思議な夜
02.曖してる
03.short hair
04.透明少女(NUMBER GIRLのカバー)
05.GIRL FRIEND
06.PERFECT BLUE
07.LOVE MATHEMATICS
08祭りのあと
(アンコール)
01.changes

29日 CAVE STAGE (10:10-10:45)
ザ・チャレンジ

ビバラへの愛、一等賞

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2日目CAVE STAGEトップバッターThe Winking OwlLuizaVo)の急性喉頭炎により急遽キャンセルとなってしまった。これまでのフェス史にもタイムテーブルに穴が空くということは多々あったが、この日は違った。それを埋めたのは、ザ・チャレンジ。様々な想像をしながらCAVE STAGEへ向かう。そして「出演が決まったのは前日の28日だった」という衝撃の事実を告げられ、ライが始まった。
「本日の代役」というタスキをかけた沢田チャレンジ(Vo&Center)が登場すると、待ってました! とばかりにオーディエンスから歓声が飛んだ。朝一番のCAVE STAGEの空気が一気にVIVA LA ROCKのそれになった瞬間だった。この日、ザ・チャレンジを初めて観たオーディエンスも多かったように思えたが、2曲目の大きなミラーボールの下ででの、両手で頭の上にミラーボール作る振り付けがフロア後方にまで伝播していく様子を見ていると、彼らのライバンドとしての実力が伝わってきた。続いて応援歌である一等賞では、前列から失恋の相談をされると、「ビバラ婚したらいい」と開場の笑いを取りつつ、「本当はこの会場に1番来たかったはずのLuizaさんを応援しよう!」とオーディエンスの心をひとつにする優しさを見せた。前日の出演決定にも関わらず、「オーディエンスを楽しませよう!感動させよう!」とチャレンジする姿には、心底胸を打たれた。
3年間で5回目の出演(今年は前夜祭と代役出演)をし、ミスタービバラと称する沢田チャレンジのビバラへの愛はもちろん、突然の出演にも関わらずその決定に期待して集まったオーディエンスのビバラへの愛も感じられた午前中のCAVE STAGEだった。

吉田 崇大

 

<セットリスト>
01.会いたい 会いたい ちょー会いたい
02.大きなミラーボールの下で
03.一等賞
04.サマーライダー
05.お願いミュージック
06.恋をしようよ



29日 GARDEN STAGE (16:20-16:50)
フレンズ

仲の良さが伝わってきたで賞

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「フレンズ」というバンド名に違わず、ステージ上のメンバー同士に流れる仲の良いムードこそが、彼らの軸になっていた。
結成してまだ数か月、ライヴ自体もまだ数えるほどの彼らのはずだが、ひろせひろせ(Vo&Key)MCにメンバー達が大笑いしている姿は、付き合いの長い親友グループのような自然さがあった。しかし似たもの同士、というわけではく、それぞれの個性はしっかり出ていた。ひろせひろせの作るサウンドは、柔らかいポップスながら、三浦太郎(Gt&Cho)の鋭いギターソロはそこにスパイスを効かせる。また、おかもとえみ(Vo)のキュートながら力強い声と、ひろせの流れるような声は、声質の違いが混ざり合い、実際の人数以上の深い重なりを感じる。“Love ya!”のサビのコーラスは、休憩をしている観客も多い、野外のGARDEN STAGEの至る所まで染み渡るパワーがある。自然と観客は手を振りだし、早速彼らのアンセムとなったようだ。
本当に仲の良い親友は、意外と人としてのタイプは違う、ということはよくある。すでにそれぞれの個性が融合する場所として「フレンズ」はなっている。早くも恐るべき完成度を見せつけたステージであった。

荒池 彬之

 

<セットリスト>
01.夜にダンス
02.シンデレラガール
03.DIVER
04.ベッドサイドミュージック
05.Love,ya!



29日 GARDEN STAGE(17:30-18:00)
SANABAGUN.

奥様のハートもがっちりとつかんだで賞

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心地よい風が吹く中、遠くまで響くサックスとトランペットのジャジーでパワフルな音、身体を動かさずにはいられないドラムとベースの骨太なリズム、高揚感を増すギターとシンセ。そして高岩遼(Vo)と岩間俊樹(MC)によるリリックは、ユーモアに富んだアクションとともに放たれ、思わずにやりとしてしまう。そして、その音のひとつひとつ、彼らの動きそのものが、感動的なほどにがっちりとキマる。
ステージを取り囲む、チケットがなくても無料で入れる屋外エリア、VIVA LA GARDEN。ここで食事をしていた人も、休憩しながら次の予定を考えていた人も、買い物袋を腕にかけた近所のおばさままでも、彼らの放つダイナミックなグルーヴに誘われて、いつの間にかステージの周りは人だかりになっていた。彼らを初めて観たという人も仲間にして、最後はガーデン中が「さあ 布団へ帰ろうぜ!」の大合唱。さらに、ステージのトリではなかったにも関わらず、アンコールの声と拍手が鳴り止まなかった。
ストリートで鍛え上げられたSANABAGUN.の思わず足を止めてしまうような強靭でクールな、だけどどんな人をも受け入れる懐の大きなグルーヴは、ここで観た光景さながら、ちびっこから奥様までさらに多くの人々も巻き込んでいくことを確信させるライヴだった。SANABAGUN.のグルーヴを、さあ<味わえ>。

及川 季節

 

<セットリスト>
01.板ガムーブメント
02.SANABAGUN. Theme(新ver.
03.BED
04.デパ地下
05.Driver
06.人間


29日  VIVA! STAGE (17:50-18:30)
indigo la End

ビバラにマジックかけたで賞

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静かなのに熱い演奏。騒ぐわけでもなく踊るわけでもないが、じっくりと奏でられる音楽を聴く観客。VIVA! STAGEで行われたindigo la End(以下、indigo)のライヴは、このままずっとそこにいたくなるような、温かく胸が切なくなるライヴだった。
瞳に映らないから始まり、6月に発売されるアルバムから新曲の藍色好きさや、ライヴでの定番な夜明けの街でサヨナラをなどが演奏された後、「歌う場所があることに本当に感謝しています。ありがとうございます。」そう告げ頭を深く長く下げた川谷絵音(VoGt)。そして美しすぎる夏夜のマジックのイントロが始まった。オレンジ色の照明で照らされるステージ。マイクを手で持ち、思いを込めて歌う川谷。観客はそれに合わせてゆったり体を揺らす。夏夜のマジックで感じたのは、indigoの繊細な音楽と観客への思い、観客のindigoへの愛だった。喉の調子が悪いという川谷だったが、それが逆に観客の感情を揺さぶり、もう2度とないと言ってもいい、とても素敵なライヴとなった。

北 純子

 

<セットリスト>
01.瞳に映らない
02.悲しくなる前に
03.名もなきハッピーエンド
04.忘れて花束
05.藍色好きさ
06.夜明けの街でサヨナラを
07.夏夜のマジック
08.素晴らしい世界(ワンフレーズ)

29日 TALK & SIGN STAGE (18:30-19:00)
斎藤 宏介(UNISON SQUARE GARDEN)トークショー

最もトークショーに色んなお客さんがたくさん集まったで賞

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「ファンの一体感」と相反するような、客層の服装や年齢層の対比の「ばらばら加減」はUNISON SQUARE GARDEN(以下、ユニゾン)のオルタナティブでありながらポップミュージックである音楽性をそのまま象徴しているようだった。
「2日間行われたトークショーの中で、1番お客さんが集まっていますよ」とインタューで伝えられたのは、今、支持をさらに拡大しているユニゾンだ。当の本人である斎藤宏介(Vo&Gt)は意外にもテンションは低く「えっ、こんなに集まっているの?」と少しはにかみながら「僕達は売れることよりも、続けることを大事にしたい」と信条を固く語りながら、ユニゾンの音楽にあるカオスとポップの両立性を少しずつ紐解いていった。
トークショーでよくありがちなのは、大勢の女性ファンによる黄色い歓声「キャーーー!」であったり、男気溢れる熱気で「ウォォーーー!」と男子校化したり、持っているバンドグッズが全部一緒だったりする同一化である。トークショーに来るコアなファンだからこそ、来る人達が皆自然と価値観や服装が似てしまうのだ。しかしユニゾンのコアなファンを見て初めてわかったことは、彼らのコアな部分そのものがバラバラであることだった。ハリネズミのように360度トゲを全開にしながら、媚びを売らずに針を刺す。それがユニゾン流のポップミュージックであることがトークショーから伝わった。

野口 誠也


29日 STAR STAGE (18:30-19:20)
10-FEET

2万人がひとつになったで賞

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10-FEETが登場したのはトリ前のSTAR STAGEだ。演奏が始まる前からアリーナはもちろんのこと、スタンド席さえもぱんぱんに人が詰まり、2万人以上の観客が宴はまだかまだかと目を輝かて待っていた。壮大なSEが鳴り響き、堂々と登場した3人にこの日1番の声援が浴びせられる。この時点でオーディエンスは「楽しみたい」という想いでひとつになっている。
1曲目、高速2ビートのVIBES BY BIBES”が終わると、「ありがとうございました! 10-FEETでした! また会おうねー! それではアンコール始めます!」と冗談をはさみ、速攻で自称アンコールのSTONE COLD BREAK”と続き、最高な宴の火蓋は切られ、いくつもの大きなサークルが生まれ、文字通り狂騒の渦と笑顔で会場が埋め尽くされた。
様々なジャンルのアーティストが集まるフェス、当たり前だが観客の好みもバラバラだ。ダイブやモッシュ、サークルというキッズの遊びを初めて観る人も居たかもしれない。でも立っている人も座っている人も、目の前で起こっている音楽の奇跡を、まぎれもなく全員が耳と目で楽しめていた。
10-FEETという日本屈指の遊び場を作ってくれるバンドと、アリーナとスタンドが存在するVIVA LA ROCKという日本屈指の誰もが遊べるフェスがひとつになれば、起こせない奇跡はないに決まっている。最後には会場一面でタオルと笑顔が咲き乱れるCHERRY BLOSSOM”が放たれ、まさにフェスならではの大団円で終わった。

小澤 一樹


<セットリスト>
01.VIBES BY BIBES
02.STONE COLD BREAK
03.RIVER
04.super stomper
05.2%
06.1sec
07.その向こうへ
08.風
09.gose on
10.CHERRY BLOSSOM



29日 VIVA! STAGE(19:10ー20:00)
銀杏BOYZ

新たな何かが始まるで賞

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去年、無料のTSUBASAステージで溢れんばかりの観客を集め、VIVA LA ROCKの歴史に伝説を刻んでから1年、銀杏BOYZがバンドとして帰ってきた。
客電が落ち、今年のVIVA LA ROCK最後となるVIVA! STAGEに峯田和伸(GtVo)が現れると、客席からは「峯田 峯田!」と声が飛ぶ。黄色い声援というより、「おい! 峯田!」と怒号に近い熱と思いを持ったこの声を聴くと、フェスであるという事を忘れて、銀杏BOYZのライヴに来ているんだな、と思う。
1曲目は生きたい。峯田の弾き語りから始まり、曲の中盤から、ALの藤原寛(Ba)、後藤大樹(Dr)、そして、山本幹宗(Gt)という、一回り以上若いバンドメンバーが加わり、歌として崩れないバランス感を保ちながら、丁寧なグルーヴによりテンションがどんどん高められていく。まずは峯田と新しいバンドの関係性を見せつけてくれた。
特筆すべきは、メロウな曲が多かった事だ。「みんなと一緒にこの歌を歌いたくてきました」と話した後に披露した夢で逢えたらや、名曲“BABY BABY”、また「この歌を歌えば歌うほど、あの人はどんどん遠くなってしまう気がして」と、悔しいような思いを口にした東京など、客席は大合唱の連続だった。ステージを右へ左へ動きながら、ファンと一緒に気持ちよさそうに歌う峯田を見て、去年とは明らかに違う銀杏BOYZの今がそこにあった。
定刻の8時ちょうどにライヴは終了。しかし、ファンの熱烈なアンコールで1曲だけ披露されることとなった。曲は、弾き語りとして最初のコードを少し弾いた後、静まったVIVA! STAGEの大会場を感じて「たまんねぇ」と笑いながら峯田は呟いた。去年からの約1年の弾き語りと新たなバンドによるタイトな演奏。何かが始まってきている、そう思わずにはいられなかった。

今井 雄太

<セットリスト>
01.生きたい
02.大人全滅
03.夢で逢えたら
04.I DON’T WANNA DIE FOREVER
05.BABY BABY
06.東京
(アンコール)
01.


29日 STAR STAGE (20:00-21:00 )
星野源

埼玉の星で賞
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星野源がビバラに、今度は大トリを務めるため、2年ぶりにSTAR STAGEへ帰ってきた。
誰もが1度は耳にしたことがあるだろう、声優・銀河万丈のナレーションにより登場した星野源は、地獄でなぜ悪いで幕を開ける。バンドメンバー総出の華やかで賑やかな演奏に、帰ろうとしていた人達も足を止め、オーディエンスに加わっていったのが印象的だった。
その後も、CDアルバム盤だけで35万枚ものセールスを記録した『YELLOW DANCER』の曲を中心にライヴは進み、暗闇の中“Snow Men”をしっとりと歌っている最中に、客席からスマホの明かりがどこからともなく灯され、ライヴを演出した。この時、星野源が病気療養から復帰して最初の武道館ライヴでレコードノイズを歌った時、ミラーボールが会場中を包み込んだ画が思い浮かんだ。しかし今回は、お客さんが自然と自主的に起こした奇跡であり、これには星野源も「純粋に感動してます」と熱く感謝していた。
春フェスからバンドメンバーが少しずつ変わっており、今回もギターが浮雲から、はっぴいえんどのメンバーであった鈴木茂に代わり、『YELLOW DANCER』サウンドも一新していた。
2012年に夢の外へを発売する際に、MUSICAが初めて表紙にしてくれて、そこからたくさんの人に知ってもらえたので、今でも感謝しています」と述べた星野源。ライヴではできるだけお客さんに楽しんでほしいと、あまりしんみりしたことは言わないのだが、アンコールの“Friend Ship”ラストでギターをかき鳴らす姿は、信頼できる人達をバックに、本能そのものをかき鳴らしているようにも思えた。今や全国に知られる存在となった星野源は、実力や経験をも兼ね備えた状態でVIVA LA ROCKの大トリを飾り、今年のビバラは最高のフィナーレで幕を閉じた。

山吹 彩野

<セットリスト>
01.地獄でなぜ悪い
02.化物
03.桜の森
04.Snow Men
05.くだらないの中に
06.夢の外へ
07.Crazy Crazy
08.SUN
09.Week End
10.時よ
(アンコール)
01.Friend Ship

 

 

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