第10位 花澤香菜 「花澤香菜 live 2015 Blue Avenue」 日本武道館(2015年5月3日(日))「ポップスとはかくあるべし」

2015年5月21日

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No.10

序文

MUSIUMをご覧いただきありがとうございます! MUSIUM編集部です。
沖縄では先日梅雨入り。これからしばらくじめじめとした天気が続きそうで、気持ちも滅入りそう。そんな鬱々とした気分を吹き飛ばすには、音楽の力を借りましょう!
独断と偏見で最近の音楽にまつわるあれこれからトップ10を決定しているランキング企画MUSIX RANK。今回は快晴の空のようなまっすぐなアイドルのライヴや、カラフルな空のジャケットが印象的な女性シンガーソングライターのアルバムなどがランクイン。素晴らしい音楽との出会いで、梅雨も吹き飛ぶはず!
本日の第10位は先日のMUSIX RANKの1位にてアルバムを紹介した人気声優、花澤香菜のライヴレヴューです。豪華制作陣によるサウンドに彼女の声が乗った、きらめきに満ちたアルバムをひっさげたライヴは、いったいどのようなものだったのでしょうか? 以下のレヴューでチェックしてください!
それではMUSIX RANK、スタートです!

 

第10位
花澤香菜
「花澤香菜 live 2015 Blue Avenue」
日本武道館(2015年5月3日(日))

花澤香菜の表現力が、観客に音楽の楽しさをシンプルに伝える2時間半だった。
先月発表したアルバム『Blue Avenue』のリリースツアー初日。開演前の客席を見回すと、アニメ柄のシャツを着た女性や、開演前にずっと最近のアニメの話をしている男性2人組の姿が。どうやら歌手・花澤香菜というよりも、人気声優としての彼女を観に来ている観客の方が多いようだ。
しかしライヴは音楽的にまったく妥協のないものだった。1曲目の“I❤NEW DAY!”からホーンも入ったバンドが奏でるAORなサウンドが会場を包み込み、その後もシンセサイザーとエレキギターの絡み合いがまさにフュージョンな“We Are So in Love”など、ここは「ビルボードライブ武道館」ではないか、と言うようなリッチなサウンドが響き渡る。 ともすると音楽オタク向けのニッチなライヴになってしまいそうなのだが、観客はみな青いサイリウムを振りながら少しぎこちないリズムで、それでも気持ちよさそうに身体を動かしている。
奥深いサウンドを音楽に詳しくない観客にも楽しませているのは、声優、歌手、そして女優もこなす花澤の表現力によるものだ。ジェームス・ブラウンの“SEX MACHINE”の有名フレーズ「ゲロッパ!」の部分を彼女の好物である「メロンパン!」と言い換えるという替え歌の披露時には、原曲の肝であるスキャットの小気味よさをヴォーカルで表現。それに加え、音のキメに合わせてビシっとバンドメンバーを指差す動きや、力強さの中にお茶目さの垣間見える表情も効いていた。原曲を知らなくても、彼女の姿を見ることで、その魅力を感覚的に楽しめるのだ。
緻密に作られた楽曲の魅力を、シンプルに変換して伝える彼女の姿は、まさにポップアイコンそのものだ。ポップスとはかくあるべし、を見せつけるライヴだった。

荒池 彬之

 

※5月21日〜5月30日の10日間でお届けする、最近の音楽の話題をランク付けしたランキングです。

 

花澤香菜 公式HP

http://www.hanazawakana-music.net/

 

花澤香菜 『live Rehearsal“Side Avenue”』

 

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明日の第9位は今やワールドツアーも行う3人組女性グループのニューシングルです。活動10年目を迎える彼女達の今後の展開はどうなるのでしょうか?

 

MUSIUMによる花澤香菜のアルバムレヴューはこちらから!

アイドルシーンのその先へ 花澤香菜『Blue Avenue』