第7位 ふくろうず プリティーワンマン~やっぱりひとりもいいよね。~ 下北沢SHELTER( 2015年5月23日(土))「理由もなくハッピーではいられない」

2015年6月13日

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No.7

第7位
ふくろうず
プリティーワンマン~やっぱりひとりもいいよね。~
下北沢SHELTER
(2015年5月23日(土))

理由もなくハッピーではいられない

ライヴ中に声をあげたり身体を動かして踊ったりしていないと、周りから「楽しくないの?」と聞かれることがある。実際は単に楽しさを外に発散しないで、内に秘めているだけなのだが。
ふくろうずのファンはそんな世間的には「暗い」と言われがちな層が多いのかもしれない。この日のライヴも曲間は拍手以外とにかく静かで、観客達はじっとメンバーの動きを見つめている。しまいにはアンコール時に内田万理(Vo&Key)が「アンコール拍手のまばら感はワンマンとは思えないよね。選ばれし人が来てる感じがする。」と苦笑交じりに言う程だった。
しかしふくろうずの楽曲は暗いと一言で言いきれるものではない。むしろ楽曲のアレンジに関してはポップさが際立ち、この日も<ピポパポパピプペピポパポ>と可愛らしいサビが特徴的な“テレフォンNo.1”や裏拍が心地よいダンスチューン“グッドナイトイズカミング”などハッピーなサウンドを鳴らす。
それでも、あくまでふくろうずの音楽の根本には自己をフラットにみつめる視線がある。<ずるいし 金もない山もない谷もない人生さ>と人生の辛い側面に気づきながらも、<丸いときでも 欠けたときでも 月を見ていよう>とそこから目を背けることをしない“キャラウェイ”の歌詞を感極まりながらも歌いきる内田の姿は、まさに彼らの音楽の芯の強さを象徴するシーンだった。
理由もなくハッピーではいられない。不安を隠そうとはせず、その上で楽しくあろうと噛み締めるように歌うのがふくろうずの音楽の力だ。前述のMCのあと「私達ももう少しキャッチーな感じになるので、みなさんも一緒にキャッチーになっていきましょう」と話した内田。ふくろうずと一緒になら、僕らも少しキャッチーになれる気がした。

荒池 彬之

【セットリスト】

01. 砂漠の流刑地

02. 街はいつも雨のよう

03. テレフォン No.1

04. ハートビート

05. イージーカム・イージーゴー

06. S・O・S・O・S

07. ドーナッツどーなってんの

08. 通り雨

09. スフィンクス

10. ユアソング

11. 37.3

12. キャラウェイ

13. ミッフィーちゃん

14. グッドナイトイズカミング

15. トゥーファー

16. だめな人

17. 優しい人

18. クラクション

19. ごめんね

-encore-

20. セイグッバイ

21. できない

※曲名の表記は、実際と異なる場合があります、ご了承ください。

 

※6月10日〜6月19日の10日間でお届けする、最近の音楽の話題をランク付けしたランキングです。

 

ふくろうず公式 HP

http://www.fukurouzu.com/

 

ふくろうず 『砂漠の流刑地』

 

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明日の第6位は、牧師になるかミュージシャンになるか悩むほどに聖書を読んだというフォークミュージシャンによるアルバムがランクイン。人間のむきだしの悲しみや愛を感じる作品です。

 

6月10日~6月19日公開のMUSIX RANK

10位「ハーレム・エンターテインメント」清 竜人25『Mr.PLAY BOY…♡』

 

9位「キュウソ最大の敵、襲来!」twenty one pilots『Blurryface』

 

8位「教室から始まる恋」恋する円盤『Her Favorites』