第2位 OGRE YOU ASSHOLE 『workshop』「オウガの今を真空パック」

2015年7月10日

ogre画像
No.2

第2位
OGRE YOU ASSHOLE
『workshop』

オウガの今を真空パック

OGRE YOU ASSHOLE(以下、オウガ)との出会いは昨年のフジロック。一番の衝撃は“ROPE long ver.”だった。始めはバラバラでノイジーな音が少しずつまとまり、徐々に高まるサイケデリックな高揚感。最後、すべての音とエネルギーがひとつとなった時、心臓は締めつけられ、体は勝手に飛び上がる。悠然と進む原曲とはかけ離れた展開に、ライヴはこんなにも感情的なのかと胸を打たれた。
この感動をそのまま体感できるのが、6月17日にリリースされたライヴアルバム『workshop』だ。瞬間的に明るくなった照明とあの時の興奮が、ともにフラッシュバックする。これほどの臨場感を感じられるのは、オウガの音へのこだわりによるものだろう。
それはこの二人を抜きにしては語れない。メンバーの一員と言ってもいいだろう、サウンドエンジニア、佐々木幸生。彼は、サカナクションやKANA-BOONのライヴPAも担当している。そして、ゆらゆら帝国のサウンドエフェクトを担当してきた、中村宗一郎。基本的に音響処理は、両者に一任しているという。今作にも、狂気的なノイズやスペーシーなエフェクト、心地よいエコー、重量感のある低音など、ライヴならではのダイナミックな音が、サウンドのプロフェッショナルという言葉にふさわしいクリエイターの手により、最高の状態でパッケージ化されている。
音楽配信サービスやYouTubeなどにより、ライヴアルバムどころかCDもなかなか売れないこの時代。ライヴが主体となってきた今、あえてライヴに定評のあるオウガが今作をリリースしたのは、現在のミュージックシーンへの問題提起なのだろうか? 前作『ペーパークラフト』の特典でカセットテープがついてきたり、愛聴しているレコードを紹介するUstreamの番組を持っていたりと、アナログな音質や、作品を手に取った時の触感も大切にする彼ら。CDをセットし、歌詞カードをめくりながら胸を高鳴らせるこの感覚を、忘れてはいけないような気がする。
この瞬間にしか鳴らすことのできない今のオウガの音を、ぜひ手に取って、体感してほしい。

及川 季節

 

 ※7月2日〜7月11日の10日間でお届けする、最近の音楽の話題をランク付けしたランキングです。

 

OGRE YOU ASSHOLE 公式HP

http://www.ogreyouasshole.com

 

OGRE YOU ASSHOLE – workshop trailer 2

 

【今後のライヴスケジュール】

活動10周年記念公演『OGRE YOU ASSHOLE LIVE 10th anniversary』

7.11 (sat)
長野公演
(SOLD OUT) 長野 ネオンホール

 

 

活動10周年記念公演『OGRE YOU ASSHOLE LIVE 10th anniversary』東京公演

2015.7.12 (sun) 赤坂BLITZ

 

『GFB`15(つくばロックフェス)』

7.18 (sat) 茨城県 石岡市 つくばねオートキャンプ場

 

『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2015 in EZO』

2015.8.15 (sat) 北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ

 

七尾旅人/OGRE YOU ASSHOLE ツーマンライブ

2015.9.19 (sat)
 福岡 BEAT STATION

共演:七尾旅人

 

『OGRE YOU ASSHOLE × neco眠る』

2015.9.25 (fri) 大阪 Shangri-La

共演:neco眠る

 

『りんご音楽祭 2015』


2015.9.26-27 (sat-sun)※出演日未定 松本市松本市アルプス公園

 

 

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発売中/レーベル: Pヴァイン・レコード

明日はいよいよ1位! 藤井隆の約11年ぶりのオリジナルアルバムが届きました。お笑い芸人、藤井隆が音楽をやる意味とは? どんな音楽なのか? 豪華なコラボレーションにも注目です!

 

7月2日〜7月11日公開のMUSIX RANK

10位「気づきの言葉」沖ちづる『景色』

 

9位「自分らしさを」グッドモーニングアメリカ『コピペ』

 

8位「極上のエンターテインメント」MUSE『DRONES』

 

7位「2つの顔」ROTH BART BARON<道玄坂異種格闘技戦 vol.78>渋谷La.mama(6月14日(日))

 

6位「前進しかできない」RCサクセション『シングル・マン』

 

 ▼5位「揺るがないもの」[Alexandros]『ALXD』

 

 ▼4位「彼らは鬱でも根暗でもない」3markets[ ]『眠りたいもう眠りたい』

 

3位「「生きる」ことの肯定」『トイレのピエタ』(映画)