indigo la End 『雫に恋して/忘れて花束』「騙される私達」

2015年11月4日

インディゴ画像

indigo la End
『雫に恋して/忘れて花束』

騙される私達

『幸せが溢れたら』『悲しくなる前に』『さよならベル』と「別れ」をテーマにした楽曲を出し続けるindigo la End(以下、インディゴ)。10月16日にも「別れ」がテーマの『雫に恋して/忘れて花束』を発売した。
今までのインディゴが表現する別れは切なく、寂しいものであった。しかし、なんと今作は感情的な別れが表現されており、その感情的な別れは今作の主人公が持つ後悔を強く感じさせた。前作までは、例えば彼らの代表曲“名もなきハッピーエンド”の歌詞のサビは<僕は噛み締めてちょっと寂しくなっただけ>と、別れに対しどこか諦めのある主人公を描いていた。しかし、今作”雫に恋して”のサビ、<止められないの 溢れてしょうがないから>という言葉から、感情的な別れであることは聴けばすぐにわかるだろう。ここまでインディゴが感情的な別れを表現した曲は聴いた事がなく、違和感があった。更に、音にも妙な感覚を味わった。なぜなら、強い後悔に駆られる主人公の感情とは裏腹に、ギターはまるで何も起こっていないかのように淡々と転がるように連なっているからだ。
今作を聴けば、言葉と音、この両者に違和感を持つはずであろう。しかし、この違和感に未だに気づかないリスナーも少なくはないのだ。と言うのも、彼らが寂しさや切ない音楽を届け続けてきたことが人々の脳裏に強く焼き付いているからである。自分達の立ち位置をシーンの中であまりにしっかりと確立させていたからこそ、人に違和感を感じさせなかった。今作は当たり前のように見せているが、当たり前にやらなかったところにインディゴの面白さがあり、私達リスナーは彼らの戦略にまんまと騙されてしまった。

畠山 拓也

 

※ピンクの星内の漢字は、扱う音楽から感じる印象を漢字一文字で表しています。

 

indigo la End 公式HP

http://indigolaend.com/top

 

indigo la End – 雫に恋して

 

 

indigo la End – 忘れて花束

 

 

【今後のライヴスケジュール】

indigo la End One-man live 「蒼き花束」

12月03日(木) 東京国際フォーラム ホール A

 

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発売中/レーベル:ワーナーミュージック・ジャパン