THE NOVEMBERS 『Hallelujah』「結成11周年、「今」のすべて」

2016年10月30日

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THE NOVEMBERS
『Hallelujah』

結成11周年、「今」のすべて

元々、THE NOVEMBERSのCDジャケットと言えばモノクロのイメージが強い。デザイナーのtobirdが描く荘厳な白と黒のイラストは、緊張感をも感じさせるバンドの作りこまれた世界観と重なっていた。徐々に彩り始めたのは、2014年リリースのシングル『今日も生きたね』からだ。優しさも苦しみも包み込むような7分を超えた大曲。バンドが次なるステージへ進む象徴的な曲だった。iTunes Store/Apple Musicで限定リリースした、今作の先行シングル黒い虹のアートワークもモノクロで、ピカソのゲルニカを彷彿とさせる煙の上がる崩れかかった街が描かれていた。そして、その真ん中を破るかのようにカラフルなイラストが顔を出したものこそが今作のジャケットとなっている。
小林祐介(Vo&Gt)はブログで、『今日も生きたね』、そして、『Hallelujah』(読みハレルヤ)についても「賛美」や「喜び」といった言葉で曲を表現している。この2作に共通した「賛美」という言葉が、今のTHE NOVEMBERSのムードであり、『今日も生きたね』以降のジャケットにも彩りとして表れているのではないだろうか。また、その彩りが今作のあらゆる縛りを感じない開放的なサウンドスケープの根本にあるように思う。
サウンドは、黒い虹の歪んだカオスが渦巻く曲があれば、ようにアルペジオが美しいメロディアスな曲調のものまで入り組んでいる。そして、終盤であなたを愛したいいこうよと心地よいシューゲイズノイズが鳴り響く楽曲で終わっていく。どの曲も各々異なる方向性を向いている。バンド史上最も多様な要素を持つアルバムだ。それらを1枚にまとめ上げたアプローチの上手さが素晴らしい。
今年でTHE NOVEMBERSは結成11周年目になる。「11」というこのバンドにとってのアニバーサリーイヤーに、新しくMAGNIPH/Hostessから音源をリリースし、自身の主催するライヴイント「首」でジャンルを超えて敬愛する多くのアーティストたちと共演する。今のバンドを取り巻く状況、空気感、そして自信がカタチとなった1枚が『Hallelujah』だと思う。結成11年で、最初で最後の記念日となる1111日のツアーファイナル。ここに我あり、と核心を持って行われるであろうステージは必見だ。

今井 雄太

THE NOVEMBERS

2005年結成のオルタナティヴ・ロックバンド。2007年に1st EPTHE NOVEMBERS』をUK.PROJECTよりリリースしデビュー。2013年には自主レーベル「MERZ」を設立。結成11周年目となる今年は精力的な活動を行う。自主ライヴ企画「首」シリーズではROTH BART BARONART-SCHOOLThe Birthdayなど多様なアーティストを迎え、MAGNIPH/Hostessから日本人アーティスト第1弾として今作『Hallelujah』をリリースした。1111日には新木場スタジオコーストにてワンマン公演を控えている。

 ※星内の漢字は、扱う音楽の印象を漢字一文字で表しています。

 

THE NOVEMBERS 公式HP
http://the-novembers.com/ 

 

THE NOVEMBERS 「黒い虹

 

 

 

【今後のライヴスケジュール】

11th Anniversary & 6th Album Release Live Hallelujah
20161111日(金) 新木場STUDIO COAST
20161217日(土) 台北The Wall
20161218日(日) 香港Hang Out

 

Getting Festival

20161127日(日) 新木場STUDIO COAST
※小林祐介ソロ出演

 

FOREVER

2016123日(土) 渋谷 7th FLOOR
※小林祐介ソロ出演

 

 

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 発売中/レーベル:MAGNIPH/Hostess


(※初出時より記事の一部を変更しております。)


 

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